ボックスの帯に書かれたコピー 「本当の愛ってなんですか?」を問うドラマ
前シリーズの最終回で海外取材に旅立った玄太が帰国し、火事で消失した我が家の惨状に唖然とする所からスタートするPART2。 親戚の所にバラバラに引き取られていた3人の子供を連れ戻し、さらに亡き妻・鶴子にソックリのホステスから男の子を押し付けられて奮戦する池中玄太一家を、涙と笑いの中に描いている。しかし第17話に一部、本編から削除した場面があるという断り書きがあるのは残念。これは80年代に活動していたロックバンド・横浜銀蝿が出演しているシーンだ。まぁ“大人の事情”というやつだろう。 前シリーズは予定通りに1クール(13回)で終了したが、その好評を受けて再開したこのPART2は全21話になっている。番組挿入歌に杉田かおるの唄う「鳥の詩」も用意され(作曲は「もしもピアノが弾けたなら」や番組のBGM同様、坂田晃一が手がけて作品カラーを統一している)、当時この番組がいかに好調だったかを伺わせる。本来は全20話の予定だったものを、視聴率がよかったのであと1本延長とされ、最終回は突貫作業で制作した名場面集になった――という経緯がある。
このBOXの映像特典はディスク6枚目に約30分収録。DVD-BOX1からの続きで、同じ料亭で撮影されたスタッフ&キャストの同窓会の模様が収められている。ここで西田敏行が、番組放送当時は小学生だった末っ子役・安孫子里香からの手紙を読み上げ、現在の彼女の生活ぶりや心境などを知ることが出来る。次女役・有馬加奈子共々、すでに芸能界を引退して母親になっているようだが、いやはや月日が経つのも早いもの。BOXでの本編ではうんと幼い姿を見ているだけに感慨がこみ上げてくる。
憧れの女性
このドラマの放送当時、坂口良子が演じた鳴山暁子という女性は、強くて やさしくて、少年時代の私にとって憧れの女性でした。もしかしたら、今でも理想の女性かもしれません。 主題歌の「もしもピアノが弾けたなら」や、挿入歌の「鳥の詩」もヒットし 最後はハッピーエンドになる本作は、シリーズ第2作ですが今までビデオ化もされていなかったので、本当に喜ばしい事だし、当時の土曜日の夜にタイムスリップできる気もします。 唯一の減点、星四つなのは、第1作のBOXセットと同様、Vol.1が入っていない事でしょうか。それを知らずに買う人は居ないとは思いますが、Vo.1は単品で購入しなければいけないので、全部揃えたい人は注意して下さい。
バップ
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